アウトドアとサイクリングのすすめ
昨今の健康志向の高まりから、通勤や目的地への移動に自転車を使う人が増えているようです。このサイトでは、関東各地の中からサイクリングに行きたくなるような絶景を4箇所紹介します。
年々健康志向の高まりにより、通勤や休日の移動に自転車を使う人が増えている傾向にあるようです。確かに自転車に乗っていると、風を感じながら自然を感じながら目的地へと行くことが出来ますし、テンションも上がるでしょう。長距離のサイクリングと聞くと、興味はありながらも躊躇してしまう方が多いのではと思います。ですが、事前に計画を立てて途中途中で休憩しながら進めば時間はかかっても目的地に辿り着くことも可能でしょうし、長旅の後に絶景を目の前にした感動は格別です。また、その土地その場所で様々な発見や出会いがあるかもしれませんし、それも旅の醍醐味だと思います。
それに一口に自転車といっても、いわゆる「ママチャリ」と呼ばれる一般的なものから、クロスバイクやロードバイクといったスポーツタイプのものもあれば、マウンテンバイクといった登山に適したものもあります。そして、価格もリーズナブルな価格のものから、ロードバイクに関しては中古なら車が買えてしまえるような価格のものまで幅広くあります。ママチャリでは物足りないと思っている方は、クロスバイクやロードバイクにランクアップするのも良いでしょう。普段使いはもちろんのこと、長距離のサイクリングに挑戦してみることもおすすめです。その内に挑戦が普段の習慣になっているかもしれません。
また、自転車で目的地に来ることによって、現地を自転車で見て回ることも可能です。必ずしも都合の良い場所にレンタルバイクやレンタルキックボードがあるとは限りません。時には自転車を降りて、のんびり歩いて見て回りたいなら歩いて見て回るのもよし、少し距離があるなら自転車を使うといった選択が出来ることもメリットだと思います。
場所一覧
・横瀬の里
・顔振峠
・筑波山
・蓑山(美の山公園)
横瀬の里
最初に紹介するのは「横瀬の里」です。西武鉄道のHPでは西武秩父線の横瀬駅から西武秩父駅までのエリアを「横瀬の里コース」と紹介されています。横瀬駅を下りて横瀬の自然や史跡を堪能しながら西武秩父駅を目指して進むコースです。
私がこのコースを選んだのは、当初行く予定にしていた場所が台風の影響による崖崩れの為に立ち入りが制限されたので、行くことが出来ない状態でした。そこで山奥というよりは住宅街で台風の影響を受けていないこのコースを代替としてその当時は選んだということです。
ですが、三峯神社や宝登山などの有名な秩父の山々とは違い平地のコースですが、見どころは多く自然も豊かです。これは個人的な感覚になりますが、滅多に電車が来ない線路沿いを反対側には田舎町の工場を見ながらの散策は本当に人里離れた同じ関東とは思えない最果ての様な雰囲気を感じて思わず感傷的と言いますか、センチメンタルな気持ちになって、そのことに、かえって心が癒される想いになりました。
なかでも見晴らしの丘からの西武秩父駅周辺やミューズパークの景色は絶景級です。人出も少なく、というよりほぼ無く一人でのんびりと落ち着いて雰囲気を楽しみながら散策で出来ます。また行ったのは11月初めでしたが、終始秋晴れに映える武甲山を眺めながらの道程は暮れ行く秋を感じながらの旅が出来ました。
そして後から知ったことですが、横瀬町は秩父市と共にアニメ「心が叫びたがってるんだ。」の舞台となっていて、知らず知らずのうちに聖地巡礼していたらしいです。特に「大慈寺」はアニメを見ながら「あれここ行ったことがあるな?」と思った次第です。
顔振峠
続いて紹介するのは「顔振峠(かあぶりとうげ)」です。顔振峠とは、飯能市と越生町の境にあり、奥武蔵・秩父の山並みから富士山まで一望できる標高500mの峠です。目の前に広がる景色は、その美しさに義経も見とれたという伝説が残るほどとも言われています。
この顔振峠を知ったのも、西武鉄道各駅で当時置いていた「西武鉄道で行くハイキングコース24選」のパンフレットを見たからです。現在はペーパーレス化からか置いてはいませんが、HPに掲載されていてマップも必要なら印刷するといいのではと思います。パンフレットの表紙を見て、山頂から見下ろす山奥の集落に魅力を感じて行くことを決めました。場所もスタートが「吾野駅」でゴールが「東吾野駅」と比較的近場で手軽に行けますし、標高も500m、歩行距離もおよそ12㎞と登山しやすいコースです。まさにコンパクトデジタルカメラを持って手軽に行ける場所ではないでしょうか?
実際に山頂から見る集落の景色はファンタジーRPGの雰囲気を感じるくらいに自然豊かで魅力的でした。また、下の写真にある「ユガテ」とは、埼玉県飯能市の奥武蔵山地にある集落で、顔振峠や鎌北湖を散策する途中で通りかかる場所です。家が2件と本当に小さな集落ではありますが、この場所もファンタジー世界に出てきそうな「山奥の集落」の様な雰囲気で、まるで自分がその世界を冒険している気分、冒険の途中山奥の集落に辿り着いた気分になれるのでお勧めの場所です。
筑波山
続いては筑波山です。茨城県つくば市にある標高877 mの山です。中腹からはロープウェイやケーブルカーで登ることが出来、中腹までは車でも行けます。中腹からの景色も素晴らしいのですが、当然山頂からの景色は本当に絶景です。
山頂からの景色を見た瞬間の衝撃度で言えば一番に挙げても良いくらいの絶景です。実際の景色は当然写真には収まらないくらいに広大で、目の前に広がる水平線に心が吸い込まれる様な、洗われる様な不思議な感覚になったものです。
写真はこの一枚ですが、この一枚で充分と言いますか、本当に目の前の景色だけで満足なくらいに絶景でした。ただ繰り返しになりますが、写真では実際の迫力が伝えきれないのは残念です。それ故是非デジタルカメラを持ってご自身で色々な場所の絶景を撮影して頂きたいと思います。
実はこの場所は仕事で行ったのですが、当然初めは筑波山がどんな山か知りませんでした。それに行く理由が仕事ということで、事前にどんなところだろうと調べることもしませんでした。ですが、前述の通りその景色の素晴らしさに満足した次第です。
箕山(羊山公園)
今回最後に紹介するのは、蓑山(美の山公園)です。美の山公園は県立自然公園内に位置し、秩父市と皆野町に位置する標高581.5mの蓑山山頂を整備した公園です。山頂からの景色は素晴らしく、秩父連山をはじめ、赤城、日光連山をも望むことが出来ます。
この蓑山を知ったきっかけもまた、「西武鉄道で行くハイキングコース24選」のパンフレットを見たからです。場所は、スタートが秩父鉄道「親鼻駅」で、ゴールが「和銅黒谷駅」と秩父鉄道の乗り換えがある分遠くはなりますが、連休を利用すれば時間に余裕を持って行けると思います。私が行ったのはGW中でしたが、このコースにはほどんど全くと言っていいほど人はいませんでした。GW期間中にも関わらずのんびりと散策出来るので、穴場としてお勧めです。ただ、帰り西武秩父駅に戻って来たら流石に多くの観光客がいましたが。
コース自体も標高587mとそこまで高くはなく、距離も6㎞と手軽に登れます。山頂に行く途中の景色も同じく素晴らしもので所々に麓の景色を眺めることが出来る場所があります。下記の「皆野寄居道路辺りの景色」や「絶景」は実際に「絶景」と書かれた案内板があり、山頂だけではなく楽しむことが出来ます。また、このコースには「和銅遺跡」があり、社会の授業で習った「和同開珎」の由来になりました。
全体のまとめ
いかがでしたでしょうか?今回は自転車でサイクリングに行ってみたくなる場所ということで4箇所紹介させて頂きました。どの場所も自然が豊かで心が癒されるのではないでしょうか?そしてその場所に自転車で行くことで更に風やその場その場の雰囲気を感じることが出来ると思ってます。
また、人によっては「さすがにこの距離は自転車では無理だよ。」と思われる方もいるでしょう。そんな場合は全ての行程を自転車にするのを諦めるのではなく、途中まで自転車で行ってその後電車を使うといったようにすれば無理なく行けると思います。例えば乗り換えの駅まで自転車で行くとか、少し離れれば普段通勤などで利用する路線とは別の目的地まで行きやすい路線があるならそこまで自転車で行こうとは、あるいは初めに自転車で行って途中からレンタルの自転車やあるいは電動キックボードを使うのもありだと思いますし、工夫すればいろんな方法があると思います。ご自身なりの方法を探してみるのもよいと思います。